
   
  2017年4月24日(月)に「第2回 日本宿泊ダボス会議」が、衆議院第一議員会館の多目的ホールにて開催をいたしました。
  第2回はカンファレンスをメインとした内容で、密度の濃い話が繰り広げられ、総勢239名様にご参加をいただきました。
  いくつの章にわけて、内容の一部をご紹介いたします。第4弾は「シンポジウム」。
  
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シンポジウム「なぜ今さらデザインホテルなのか」
ソラーレホテルズアンドリゾーツ株式会社
井上 理代表取締役社長
[ホテル名:ホテル・ザ・エム インソムニア 赤坂]
株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズ
浅生 亜也前代表取締役社長
[ホテル名:アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ/古湯温泉ONCRI]
株式会社グリーンホスピタリティーマネジメント
柳内 和子取締役
[ホテル名:ホテルリズベリオ赤坂/ホテルグランバッハ京都]
 
 
ソラーレ街と共に、お客様の人生をより楽しく、より豊かに。
         
        ブランディングがうまくいったことが客層に反映されている。コンセプトがたったホテルはコミュニケーションがとりやすい。インバウンドのお客様に訴求しやすいのでは。
         
        取り組みの前提
        解決すべき課題&達成すべき目的がある
        →目的をかなえるための方法は理にかなっている
        →目的に対して理にかなった解決
         
        オリジナルフレームワークの活用(ペルソナの設定)
        大目的に至るまでの、一つ一つのタッチポイントを踏んで空間やオペレーションのデザインをしていく。
         
        株式会社グリーンハウスのホテルマネジメント事業会社として、25施設のホテルを運営。自社のブランドは持たず、オーナーのブランド・コンセプトをもとに運営。アールマティにホテルを運営する会社。
        ホテルリズべリオ赤坂はターゲット20代後半から30代前半の男性ビジネスマン。赤坂に住むビジネスマンの部屋というコンセプト。
        ホテルグランバッハ京都。京都に住んでいるようなホテル。30代後半の観光客・母娘旅
         
        口コミが地域で上位にはいるように。1平米あたりの単価と評価を高く維持。
        客室数の総平米が限られ、土地が限られているところで、しっかりと稼ぐ。
井上氏:中身と外見をいかにマッチさせるか。
        浅生氏:デザインをいかに運営に「自分ごと」にしていけるかが重要。
        柳内氏:ソラーレがデザインホテルにでる意味
        井上氏:すでにブランド力あるチサンだが、新たなホテルを出すタイミングで新たなブランドを。出店箇所などに合わせてブランドをマッチさせている。
         
        伊藤氏:井上氏、浅尾氏はリノベーションだが、これから柳内さんもでる?
        柳内氏:100室前後で、うまくできるのであれば出ることもある。
        伊藤氏:リノベーションをもっとしっかりやってもよかったものもあるのでは?
        井上氏:すべての方が利用する共有部分を優先的にリノベーションし、すべての客室の価値を上げる。客室は美装化にとどめた。結果としては、客室単価はアップしたという事実。
満室にすることより、宿泊単価を上げることを重視し、ブランドを構築することを重視している。
        浅生氏:大目的は再生なので、その範囲でリノベーションを。パブリックエリアは大規模に変えて、客層を変える。ポジショニングを変えるために必要。インターナショナルホテルチェーンではなく自社のブランド展開を選んだ理由は?
        井上氏:日本のホテル運営会社が訪日外国人に訴求できるものを作りたかった。将来的には海外に展開していきたいという思いが先行しているかもしれない。
        柳内氏:日本のホテルを作っていきたい。
        浅生氏:ブランドを展開するのではなく、様々な地域・プロパティが持つ魅力を体現できるものを作っていく。ホテルブランドではなく、日本の素晴らしい魅力を持ったホテルコレクションを作っていく。
        伊藤氏:アゴーラの代表作は?
        浅生氏:ホテルアライアンスプラットフォームという位置づけなので、危機感は感じていない。
        質問者:水回りのリノベーションや開発の際に、機能性(掃除のしやすさなど)を取るかデザイン(高額になる)を取るのか?
        井上氏:想定するターゲット層を勘案し、選択している。
        浅生氏:デザインを取ると費用が高額になるが、バランスをとり進めている。なかなか手がつけられないのが現実。
        柳内氏:機能性をデザインするという形で取り組んでいる。
        質問者:デザインはホテルの収益性に寄与するのか?
        井上氏:寄与すると考える。ハード面のみのデザイン性でなくオペレーションまでデザインすることが重要。
        浅生氏:大目的に達するためのデザインであり、全体的なポジショニングが変わることを想定しており、最終的には収益性も向上していく。
        柳内氏:ビジュアルだけであれば飽きられるが、デザインコンセプトが寄与する部分があると考える。
        質問者:セグメントマーケティング(その人しか来てほしくない)が日本のホテルはできていない。そのための冒険をしたいか?
        井上氏:ターゲットを絞る取り組みをしているが、全方位を向く状況から、今後展開する5ブランドの中から挑戦していきたい。
        浅生氏:一線を越えていきたいと新規物件でチャレンジしていきたい。
        柳内氏:リズベリオはそうだが、そのような展開をしていきたいと考えている。
 
次回は、「基調講演 隈研吾理事」の一部を公開。
    また詳しい議事録をご希望の方は、JALF会員向けのサービスとしてご提供してございます。
※Google株式会社 陳内 裕樹 観光立国推進部長の講演内容につきましては、Google株式会社との契約により一切の公開が禁じられておりますので、予めご了承ください。
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