2017年4月24日(月)に「第2回 日本宿泊ダボス会議」が、衆議院第一議員会館の多目的ホールにて開催をいたしました。
第2回はカンファレンスをメインとした内容で、密度の濃い話が繰り広げられ、総勢239名様にご参加をいただきました。
いくつの章にわけて、内容の一部をご紹介いたします。
第5弾は「基調講演 隈研吾理事」。
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【基調講演:マーケティング/ブランディング】
宿泊施設におけるデザインの重要性
財団法人宿泊施設活性化機構
隈 研吾理事
(株式会社隈研吾建築都市設計事務所 主宰、東京大学 教授)
世界的にホテルのデザインが増えている。ライフスタイルの変化により、21世紀の理想は素敵なホテル。それぞれの場所・人間に密着したホテルが重要なテーマ。
シェアハウス(ゲスト付も含む)もよい例。その場所の文化と景観とどうやって接続していくかが重要と考える。
- ・キャピトルホテル東急
- 日枝神社の緑と一体となったホテル。
- ・ガーデンテラス長崎
- 地元の材料を使用。
- ・ガーデンテラス宮崎
- 宮崎の文化である竹を使用。本物の竹とアルミ竹を使ったデザインで、消防法に対応。普通の住宅地の中に、どのように別世界を作るかをテーマにした。
- ・銀山温泉
- 木造4階建ては審査が厳しく時間がかかるため、既存のものを最大限活用した。スムシコを使った。
日本人のステンドグラス職人に依頼し、ここにしかないデザインを実現。地元の職人さんとのコラボ。日本の職人が自慢できるような建物を作ることが、日本の職人を救うが、ホテル業界はそれが可能だと考える。
- ・万里の長城
- 景観をまもる、岡の斜面を守って、緑を守る。現地の歴史文化を理解し、反映させることで、中国人の方からも高い評価を得ることができた。
それぞれの場所で、そこにしかないものを作れるかが重要。その場所の個性を拾い上げて翻訳するか。建物と連動するか。文化を連動することが重要。日本がずっとやってきたこと。
これをうまくやっていけば、日本の宿泊産業の活性化は進んでいくのではないだろうか。
次回は、「トレンドJALF」の一部を公開。
また詳しい議事録をご希望の方は、JALF会員向けのサービスとしてご提供してございます。
※Google株式会社 陳内 裕樹 観光立国推進部長の講演内容につきましては、Google株式会社との契約により一切の公開が禁じられておりますので、予めご了承ください。
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